女性をターゲットにしているビジネスの場合、女性の特性を理解してマーケティング活動をしていきましょう。

女性脳と男性脳は考え方が違うからです。本記事では、女性マーケティングに効果的なインサイトの概念をお伝えいたします。男性は感覚的に共感しにくい方もいるかもしれませんが、そういう方の方が効果が大きいので、ぜひ理解してみてください。

 

女性が購買する大半の理由がインサイト

さて、インサイトとは何かというと、一瞬の感情、心のスイッチボタンです。

他にも

・心の真ん中

・本音

・心のスイッチ

・行動理由の潜在心理

・心のホットボタン

など色々な言い換えができます。

 

女性は何か商品サービスを購入する時に、

すき きらい

という判断を一瞬して、その気持ちに従って買う方が多いと言われています。

はじめて出会った人もそう。はじめて知った商品もそう。

一瞬の「すき」は、いわゆる直感なんです。

 

あなたが、

・リピート購入するもの

・ヘビロテしているもの

・すきなブランド…

そのお気に入りに、はじめて出会った時のことを思い出してみてください。

最初は直感で「コレいいかも!」「なんかスキ!」って思いませんでしたか?

 

わたしの場合「コレいい♡ほしい」と一目惚れした

・サラッとしたスカート

・アイシャドウのカラー

・容器が宝石のような美容液

その最初の一瞬は直感ですき!!でした。

 

すき、という気持ちの後に、

・私はウェーブだからハイウエストのスカートも似合うはず

・私はブルベだからこのシャドウの色も合って使えるはず

・美容液の素敵な容器を、洗面所におくと気分も上がるかも

など自分が納得するような買う理由を探すこともあります。

 

インサイトという感覚はみんな持ってる

説明され頭で理解しようとすると、わからないと思う人も多いのですが、大丈夫です。意識していなくても、誰でもその感覚は持っています。

とにかく最初の一瞬は、うまく言葉にできないけど、すきなものはすき!という、論理的ではない一瞬の感覚。

クローゼットの中を見てみてください。他の人からみたら同じような洋服を数着持っている女性も多いはず笑

なぜ似たようなものを持っているかというと、すきだからです。(笑)

わたしもお店で洋服を見ている時「クローゼットに似てるやつあるな」と気づいていても、ほしい感情を優先して「ちょっとディテールが違うからいいよね♡」という感情を優先する理由付けをしたことがあります。

論理的ではなく直感

左脳ではなく右脳

「すき」な気持ちこそインサイトなんです。

女性は特に直感が働いて、ほしい!となることも多いということを、提供側として理解してください。

 

販売促進のメッセージに活かそう

わたしは昔「インサイト」という言葉を知った時、腹おちするまで時間がかかって何冊も本を読みました。

マーケティング用語は、カタカナの横文字や、英語の頭文字をとったスリーレターなど、なにかと覚えにくかったり難しいイメージなのですが理解すると当たり前というか「人間ってそうだよね」となることが多いです。

用語自体を覚えることより、感覚がわかり実際の商品サービスに落とし込むことが大切だと思っています。

 

販促・プロモーションのメッセージに欠かせないインサイト。

お客様が思わず動くような心のスイッチを押すインサイトをちりばめていきましょう。

左脳でアレコレ考えるより先にピン!《コレいい♡》という一瞬の感覚を刺激する言葉やビジュアル。あなたの商品サービスを印象付けるものを振り返ってみてくださいね。

 

ちなみに、インサイトは、必ずしもお客様が気づいている心理ではなく、気づいていない潜在的な欲求や気持ちもあったりします。

そして、人によって違うんです。

某学習塾のCMの音楽で「やる気スイッチ君のはどこにあるんだろう〜」と聞いたことありませんか?

勉強する意欲のスイッチの場所も、購買したり、新しいことをするスイッチの場所は人それぞれ。

その様々なスイッチがインサイト!

そして、時系列によってもインサイトは変わってきます。

 

購入までの時系列別でインサイトは変化する

さて、次に列別に分類していきますね。

・購入前

1.知らない人(未認知)

2.知ったばかりの人(認知)

3.知ってからしばらくたって気になっている人(見込み高)

4.知ったけれど特にささっていない人(見込み低)

 

・購入時

5.購入すると決めている人

6.購入の瞬間(3秒〜7秒)

 

・購入後

7.試している人(仮の状態)

8.使ってたり、サービスを利用中の人

9.リピートした人(リピート度 小)

10.更にリピートしてくれている人

(リピート度 中)

11.長期間リピートしてくれている人

(リピート度 大)

12.ファンの人(ロイヤリティ・VIP) 

13.使い終わってそれきり動きがない人(休眠)

14.きらいになって離れた人(離脱)

 

大まかに14。それぞれインサイトに違いがあります。
伝えるべきメッセージが変わってきますよね。

 

さて、お伝えしたことをまとめると、インサイトは一瞬のすきという感覚で、お客様自身も説明がつかなくて、潜在的な要素もあり、人によって違い、時系列別でインサイトは変わっていく・・・。むずかしいじゃないか!と思ったかもしれません。笑

お客様が見えていないとむずかしいままですが、見えていると難しくありません。

同じ商品でも、どの時系列のお客様に伝えたいプロモーションなのか?お客様を定めて、目的を理解するとおのずメッセージもピンポイントの言葉で伝えることができるんです。

ポイントは、販売促進、プロモーション、その時のキャンペーンの目的を都度理解することです。

その時のお客様(ペルソナ)に対して、時系列別にイメージして、ついつい行動してしまうようなインサイトのポイントを発信してみてくださいね。